成長性
売上成長率と営業利益率を組み合わせて企業を見る方法
売上の増減と利益率の方向を重ねると、成長、先行投資、事業選別、採算悪化などの仮説を立てられます。
売上成長と利益率は別の問い
売上は事業規模の変化、営業利益率は本業の採算を示します。売上CAGRだけでは、成長のためにどれだけ費用が増えたか分かりません。二つを組み合わせ、規模拡大が利益へつながっているかを確認します。
売上増・利益率増
販売量や価格の上昇に加えて固定費負担が薄まった、商品構成が改善した可能性があります。ただし買収による売上増加や一時的な原価低下もあり得るため、純利益と営業CFまで確認します。
売上増・利益率減/売上減・利益率増
売上増・利益率減は、先行投資、原材料高、値引きによる拡販などが考えられます。売上減・利益率増は、低採算事業からの撤退や価格改定の成果かもしれません。どちらも単純な良し悪しではなく、変化の理由と継続性が論点です。
売上減・利益率減
需要減少と固定費負担の上昇が同時に起きている可能性があります。ただし景気循環の谷や事業再編期もあるため、過年度の循環、投資CF、会社の説明を確認します。
J-Stock Dataで確認するには
- 銘柄マップのプリセット「成長性と収益性」を開く
- 横軸の売上CAGRと縦軸の営業利益率で分布を見る
- 業種フィルターで事業特性の近い企業に絞る
- 個別銘柄分析で年度・四半期の売上と利益率を確認する
- CFと開示資料から変化の理由を確認する
まとめ
4つの組み合わせは結論ではなく、変化の理由を探す枠組みです。分布から候補を見つけ、時系列で仮説を確かめます。