収益性
ROEだけでは分からない企業の収益性
直近ROEは資本効率を見る入口ですが、自己資本の小ささや一時利益でも高くなるため、背景を分解する必要があります。
J-Stock Dataの直近ROE
スクリーナーと銘柄マップのROEは、最新年度の当期純利益を期首・期末の平均自己資本で割った直近ROEです。期首と期末の自己資本がともに正の値で取得できる年度だけ算出します。直近の資本効率を比較できますが、複数年平均ではありません。
高ROEの背景は一つではない
利益率の高さや事業の効率化でROEが上がる場合がある一方、借入の増加、自社株買い、損失による自己資本縮小など、分母が小さくなった結果として高くなる場合もあります。高ROEという結果だけで収益力の質は判断できません。
単年度ROEの限界
資産売却益や税効果で純利益が増えた年度はROEも上がります。反対に先行投資や一時損失で低下することもあります。単年度の高低ではなく、売上、営業利益率、純利益、ROEが同じ方向に動いているかを過年度で確かめます。
現金創出力と財務構成を補う
営業CFが継続しているか、財務CFが借入増加を示していないかを確認すると、高ROEが本業の現金創出を伴っているかを考えやすくなります。自己資本の変化そのものは開示資料で確認します。
J-Stock Dataで確認するには
- スクリーナーで直近ROEを条件に候補を抽出する
- 個別銘柄分析の年度チャートで複数年のROE推移を見る
- 営業利益率と純利益がROE変化に伴っているか確認する
- 営業CF・財務CFと開示資料から資本構成の変化を調べる
まとめ
直近ROEは比較の入口です。過年度推移、利益率、CF、自己資本の変化を重ねて収益性の持続性を検討します。